ふわふわの泉で読み解く学生が起業して成功するプロセス

「社会の歯車になりたくない」病

特にやりたい事もないのに「社会の歯車になりたくない」とかの理由でなんとなく起業したがる人ってよく居ますね。
将来起業しようかと思ってるんだけど、どんな事業が需要あるの?:キニ速
「こんなアイディアがあるから一発当てたい」とかならまだマシですが、斬新なアイディアもなく、人より秀でてる事もないのになんとなくリーマンになりたくないと思ってる学生諸君は、今からでも遅くないから真面目に勉強して真面目なリーマン目指してください。
起業するのは就職して小金貯めたり社会人としての経験積んでからでも遅すぎず、むしろ有利になったりしますが、勉強するのは若いうちにやっておくのがベストです。

人より秀でてる事があるなら〜たとえばニコニコ動画youtubeにUPした動画が100万再生突破したりなんかの大会で優勝したりするくらいの実力があるなら、その実績を引っさげてなんか知り合いが多そうな大人に取り入ってコネを作れば一発当てるとは行かないまでも、自分ひとり食っていくぐらいの稼ぎは出せるんじゃないでしょうか。
今思えばstudygiftの件の人だって有名人とのコネもあるし、「Googleプラスで最もチェックされている日本人」の肩書きも生かしてお金集める事もできるんだし、わざわざ大学に復学しなくても世界各地を旅しながら有料メルマガ書いて暮らしていけそうな気もしますが・・・

で、本題

最近復刊して話題になった「ふわふわの泉」読みました。

ふわふわの泉 (ハヤカワ文庫JA)

ふわふわの泉 (ハヤカワ文庫JA)

作者自身解説してる通り、南極点のピアピア動画のベータ版みたいなお話ですね。
ざっくり言うと化学バカ(一芸に秀でた)の女子高生が偶然ノーベル賞モノの発明(発見?)して一発当てて大企業の社長になる話です。
このお話はフィクションですが、実際に起業する際に外せない生々しいポイントもしっかり織り込まれているのでそこらへん解説したいと思います。

一般人と違う視点を持て

「目の付け所がシャープでしょ」とか言っていた会社が大変な事になっているのは残念ですが、他の人が気づかない事に気づく事が重要です。そこらへんに何気なく転がっている金儲けのタネに気づけるかもしれません。
で、「ふわふわの泉」では開始早々ベナール対流の話です。動画で説明するとこんな感じです
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この着眼点があったからこそ落雷時の事故で「ふわふわ」が偶然発生したときも見逃すことなくチャンスをモノにできたのです。
化学の世界では偶然新発見がある事は珍しい事ではありません。
http://sc-smn.jst.go.jp/playprg/index/6735

発表の場を選ぶ

自分が発見した物質の有用性にいち早く気づいた主人公は、浮かれてそのまま文化祭なんかで発表するような愚は犯しません。
特許の申請をするまでは発表はもちろんサンプルの流出にも気を使い、準備万端整ったところで『現役女子高生が夢の新素材を発明して新会社を設立』と言うニュースバリューを引っさげてマスコミに売り込みに行くのです。
発表の場にマスコミを選ぶ事で広告費を浮かす一石二鳥の作戦でもあります。

コネを生かす

日本の特許制度というやつは、まあいろいろおかしなことになっててな、素人が出願してもいいんだが、審査に通らんことが多い

特許を出願した事は無いですが、まぁ大体そんなもんなのでしょう。
友人(部下)の祖父のコネを使って弁理士に特許を出願してもらいます。
更にこの祖父が持ってる工場を使って「ふわふわ」の大量生産を行うのです。持つべきは物は友達です。起業の際は持ちうる限りの人脈を最大限利用しましょう。(ただし相手に一方的に損をさせる人脈の焼き畑農業はダメですよ)


と、ここまでが一章のネタバレです。二章以降は起業してからの話なので省略します。
フィクションの世界ですらこのように細かい努力を怠っていません。
現実世界はもっと厳しいですが、それでもまだ起業したい人は頑張ってください。

夢がひろがりんぐ/ 同人用語の基礎知識/ 2ちゃんねる用語
上記リンクみたいな事にならないように頑張って下さい