質の悪いライターは『実話』を名乗るのを躊躇すべき

実話として流通する嘘に大喜びする愚民 島国大和のド畜生
より

気持ちは非常にわかります
『騙されるのなら気持ちよく騙されたい』
明らかに作り話なのに『実話です』で始められると非常にモヤモヤする
『作り話です』で始めろとは言わないが『実話です』はやめて欲しい
何も云わないで初めて『聞かれなかったから』で乗り切って欲しいと思うことしきり

はっきり言って人の死ぬ話でお涙頂戴するのはずるいですよ
どのくらいずるかって言うと「動物のお医者さん」で暴露された『子供と動物』でアピールするくらいずるい
つまり「マルマルモリモリ」くらいずるいって事ですよ

2chのまとめブログでも怖い話がまとめられてるんですが
実話前提のまとめで牡丹灯篭の類型とか主人公がいきなり霊能力に目覚めちゃう話が載ってたらはっきり言って興冷めですよ
牡丹灯篭の類型って言うのは主人公たち(たいてい主人公かグループ2、3人)が狭い部屋やお堂に篭って一晩明かすって話
 この手の話をまとめると本一冊分は軽く集められるんじゃないかと思うほど似たような話が多い
この手の話は「実話」を匂わせるのをやめろと、せめて「聞かれなかったから」作り話だと言わなかったくらいのスタンスを取って欲しい。

ついでに

「出家日記」で雑誌「ムー」の体験談の文体が同じで一緒でうそ臭いって意見がありましたがこれは仕方ないことです。
読者からの体験談をそのまま載せてるなら文体はバラバラになりますが、体験談を「編集者」というフィルターを通すことで品質を一定に保つようにしてる事で文体も同じになります。
これは編集者体験者にあるまじき素人臭い意見ですね。
逢魔が時物語」というメルマガは最初は投稿者の体験談をそのまま載せていたんですが、投稿者ごとの文体が違いすぎたのが問題だったのか、ある程度編集者の編集を入れるように方針転換しました。
(「吾輩は〜〜したのだった。」という文と「アタシは〜〜って思ったの〜」とかいう感じの文をごちゃ混ぜで読まされても疲れるよね?という配慮)

「実話系怪談」といえば「新耳袋」や『「超」怖い話』シリーズが有名ですが、これらの話にも多少嘘が混ぜてあると思います。
新耳袋」の元になった話がネット上にあっのですが、本の内容ではその話を三割増しぐらい盛ってありました。

実話っぽく見える範囲の話の盛り具合はプロの技術というしか無いものですが、実話だと思わせる技量に自信がない人はせめて実話だと明言しない配慮をして欲しいです。